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ハイブリッド車用補機用バッテリーの充電方法

ハイブリッド車用補機用バッテリーの充電方法

ハイブリッド車もエンジン車同様に3~4週間乗らないだけで、暗電流や自己放電によって補機用バッテリーが上がってしまいます。ハイブリッド車の補機用バッテリーが上がってしまった時の対処方法は、搭載場所の違いなどによりエンジン車とは異なりますので注意が必要です。

今回は、ハイブリッド車のバッテリーの種類や上がってしまった時の充電方法について詳しく解説します。

駆動用メインバッテリーは、モーター駆動やエンジン始動、電装品への電力供給を担います。ニッケル水素電池やリチウムイオン電池が一般的で、高電圧かつ大容量で寿命が長いため、基本的に交換する必要がありません。

減速時の回生ブレーキにより回生充電(車両が減速するときの力を使って短時間でバッテリーを充電する仕組みのこと)されるため、充電器などを用いて充電する必要はありません(PHEV車は除く)。

※必ず充電器の取扱説明書をご確認の上、充電を行ってください。
※火気のない風通しの良い所で行ってください。

VRLA(制御弁式)タイプの補機用バッテリーを充電器で充電する手順をご紹介します。
VRLA(制御弁式)タイプ対応の充電器を使用するか、指定の充電条件(充電電流、充電時間)を守ってください。また、急速充電は絶対にしないでください。

  1. 車両からバッテリーを外す
  2. 電圧を測定する
    ・端子電圧12.5V以下の場合は充電が必要です。
    ・電圧計をお持ちの場合は、充電状態を確認し、充電時の目安としてください。
    電圧を測定する
  3. 充電開始
    ・充電電圧は電池の容量毎に異なりますので、バッテリーの取扱説明書でご確認ください。
    ・充電時間は表1が目安で5~10時間です。10時間以上は充電しないでください。10時間を越えても充電が完了しない場合には、充電を止めてください。所定の充電時間を越えて充電するとバッテリーの異常(表漏液、発熱、爆発など)の原因となる可能性があります。
    ・充電中、バッテリーからヒューやシューといった音が出た場合は、過充電により内部の圧力が上昇したことで制御弁が開きガスが放出されている状態です。直ちに充電を停止してください。 ※急速充電は絶対にしないでください。過充電によりバッテリーが膨れたり、最悪のケースでは爆発する可能性があります。

開放式バッテリーを充電器で充電する手順をご紹介します。

  1. 車両からバッテリーを外す
  2. バッテリーの液口栓を取り外す
  3. バッテリー液量を確認する
    ・液量が「LOWER LEVEL」以下の場合は必ず補水してください。
  4. 充電開始
    ・充電時間の目安は、普通充電電流で放電程度によって5~10時間です。
    ※充電時間は電池の容量や放電程度により異なります。
    ・充電完了の目安は、どの液口からも盛んにガスが発生している状態(ガッシング)です。
  5. バッテリー液口栓を取り付ける
    ・充電完了後は30分程度放置し、ガスが抜けてから液口栓を確実に取り付けてください。

車両販売店やバッテリー販売店に依頼し、充電してもらう方法もあります。

ハイブリッド車の補機用バッテリーは、トランクルームや後部座席下に設置されており、個人での確認や取り外しが難しい場合もあります。
充電トラブルを防ぐためにも、充電にお困りの際は、お近くの車両販売店やバッテリー販売店に早めにご相談ください。

≪参考≫
ハイブリッド車の補機用バッテリーが上がり、車が動かせなくなった時の対処として、ジャンピングがあります。詳しは、こちらの記事で紹介していますのでご覧ください。

補機用バッテリーの寿命は3~5年ですが、短距離・短時間走行が続いたり、車に乗らない期間が長く放電状態が続いたりすると劣化が進みやすくなり、短寿命の原因となります。
補機用バッテリーを長持ちさせるには、1~2週間に1回は1時間以上走行充電することを心掛けましょう。また、車両販売店やバッテリー販売店で定期的に点検やメンテナンスを受けることをおすすめします。

ハイブリッド車には駆動用メインバッテリーと補機用バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。
補機用バッテリーが上がるとハイブリッドシステムが起動できず、車が動かせなくなりますので、定期的な点検と交換が必要です。

補機用バッテリーには搭載場所の違いにより VRLA(制御弁式)タイプと開放式の2種類があり、それぞれ用いる充電器や充電方法が異なります。不安な方はお近くの車両販売店やバッテリー販売店にご相談することをおすすめします。

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